中国社会科学院がこのほど発表した経済情報緑書では、仮にマクロ調整政策が、引き続き安定維持のもと、引き締め強化という方向で堅持されれば、2008年の中国経済の伸び率は高いレベルを維持しながら小幅の下落も見られ、伸び率は10.8%に下がる可能性があると予測している。またA株市場は引き続き上昇傾向が保たれ、市場の一部ではチャンスがあるという見方を示した。
消費は引き続き拡大し、固定資産投資の伸び率はやや下がって、純輸出の伸びは緩やになる。全体的には、社会の総需要の拡大の勢いはやや弱くなるだろうとしている。初歩的な予測では、2008年の輸出は19%、輸入は18%の伸びで、黒字の規模は約3320億ドル、伸び率は2007年の52.7%から22.5%に落ち込む。A株市場は高いレベルで幅広く変動する可能性があり、複雑で激しい競争の中で、A株市場は引き続き上昇傾向が保たれ、市場の一部ではチャンスがあるだろう。
2008年、世界経済の成長をサポートするプラス要素の作用はマイナス要素を上回り、世界経済が安定かつ急速に成長する環境は変わっていない。2008年の世界経済の伸び率は4.8%で、2007年とほぼ同じの見通しだ。米国の経済成長は減速し、米国、EU、日本の経済成長率はそれぞれ1.8%、2.3%、1.8%で、インドとロシアの成長率はそれぞれ8%と7%になると緑書は予測している。
「チャイナネット」2008年1月25日 |