世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)が23日、スイス・ダボスで開幕した。国際金融市場が米国経済の影響を受けて動揺していることを受けて、今会議では金融リスクと世界経済の先行きの問題に特に関心が集まった。「新聞晨報」が伝えた。
会議に出席した中国社会科学院(社会科学アカデミー)世界経済・政治研究所の余永定所長は同日取材に応える中で、「中国経済は米国経済の減速の影響を受けつつも、世界の経済成長促進に貢献することができる」と述べた。
余所長によると、中国経済の現在の情勢は全体的に良好であり、米国経済の減速の影響をある程度は受けるが、特に対外貿易方面での影響は大きいが、政策調整や内需拡大を通じて不足点をカバーしていくことができる。
また余所長によると、積極的な観点から考えて、米国経済の減速は中国の経済構造最適化に一つの契機をもたらしたといえる。中国経済は調整を迫られ、内需拡大に努力するとともに、社会保障や環境保護を一層重視するようになった。
インドのナート商業・工業相は、悲観論者は米国経済の減速によるマイナス影響の払拭で新興経済体が果たす役割を過小評価しているとの見方を示した。
「人民網日本語版」2008年1月25日 |