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米景気後退の中国経済への影響 樊鋼氏
発信時間: 2008-02-15 | チャイナネット

預金準備率が再び引き上げられることはないか。どのような状況で金利を引き上げるべきか。国際情勢や国内情勢が変化した場合、通貨政策をどのように運用すべきか。著名な経済学者・樊鋼氏がこのほど、こうした問題をめぐりインタビューに応えた。

――米国連邦準備金制度理事会(FRB)の度々の金利引き下げにより、人民元の対米ドルレートに逆ざや現象が起き、人民元の切り上げ圧力も強まっている。こうした要因を受けて、国外資金が中国に流入し、資金の過剰な流動性を助長する可能性がある。こうしたことは通貨政策の運営にどのような影響を与えるか。

米国の金融危機が貿易ルート経由で中国の成長を鈍化させる可能性がある。資本や金融の面では、資金の流動性がより一層過剰になる可能性がある。米国の経済刺激策により米ドルが一層だぶつき、金利がさらに引き下げられると、人民元切り上げ圧力が増大し、中国に流入するホットマネーの量が増大する可能性もある。これらは中国の通貨政策で見過ごすことのできない点であり、適切な措置を取って資金の流動性の拡大をくい止めなければならない重大な原因でもある。ここで強調しておきたいのは、全体的な需給関係の調整手段としてのマクロ調整政策は、状況の変化に応じて絶えず調整すべきということで、これには他国の経済政策に対する反応も含まれる。経済グローバル化を背景として、他国の経済政策も一国の経済情勢に影響を与える重要な要因となったからだ。

「人民網日本語版」2008年2月15日

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