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北京首都空港、新ターミナルビル29日オープン
発信時間: 2008-02-27 | チャイナネット

▽五輪対応のチャーター機エリア設置

北京五輪の公式サイトによると、北京首都空港の第3ターミナルビル(T3)が今月29日午前0時に運営を開始する。運営会社の北京首都国際機場株式有限公司は26日の記者会見で、オープンを直前に控えたT3の準備状況を紹介した。

過去3年9カ月に及ぶ工事を経て、五輪重点プロジェクトの一つであるT3がついに運営を開始する。総建築面積は約98万6千平方キロメートルで、運営開始後、同空港は国内で初めて3つのターミナルビル、2つの管制塔、3本の滑走路を備えた空港になり、搭乗ゲートは71から137に、駐機場は164から314に増える。第3滑走路ではF類航空機の離着陸が可能で、設備が整えば、世界最大の新世代旅客機であるエアバス「A380」も離着陸できるようになり、同空港は世界最大の空港の一つになる。

T3はT3-C、T3-D、T3-Eの3つの機能エリアからなり、T3-Cエリアには国内線、国際線、香港・澳門(マカオ)・台湾線の搭乗手続きカウンター、国内線の出発ゲート、国内線と国際線のバゲージクレームなどがある。T3-Dエリアでは五輪・パラリンピック開催期間中はチャーター便業務を、期間後は国際チャーター便サービスを行う。T3-Eエリアには国際線、香港・澳門・台湾線の出発ゲート、全線の到着ゲートがある。

▽26航空会社が新ビルに移転

まもなくオープンする北京首都国際空港第3ターミナルビル(T3)には、国内・海外の航空会社26社が入居する予定で、移転作業が2期に分けて進められる。第一陣として山東航空公司、四川航空公司、オーストラリア航空、カタール航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、エル・アル航空の6社が今月29日午前0時に入居する。

第二陣の移転は3月26日午前0時に行われる予定で、対象航空会社は次の通り。中国国際航空公司、上海航空公司、スカンジナビア航空、オーストリア航空、ルフトハンザドイツ航空、アシアナ航空、エア・カナダ、ユナイテッド航空、全日本空輸(ANA)、タイ国際航空、シンガポール航空、フィンランド航空、キャセイパシフィック、日本航空(JAL)、香港ドラゴン航空、トルコ航空、エミレーツ航空、マカオ航空、シベリア航空、エジプト航空、LOTポーランド航空。

このほか北京首都空港と上海虹橋空港を結ぶ「京滬空中快線」の全便も、今後はT3を利用することになる。その他の航空会社の便は引き続き第1・第2ターミナルビルを利用する。

▽交通至便、レストラン・サービス充実

北京首都国際空港第3ターミナルビル(T3)の運営開始後、ビル入り口と北京市内の西単、北京駅、公主墳、方荘、中関村、望京の各方面とを直通で結ぶ空港バス6路線が開通し、乗車賃は現行の空港バスと変わらないという。3つある空港ビルを間違えた旅客が飛行機に乗り遅れないよう、各ビル間には専用の連絡通路がある。指示プレートも設けられ、旅客と車両のビル間移動を助けると同時に、旅客をビルからビ

ルへ専用車で無料送迎するサービスも設けられ、平均発車間隔は7分になるという。

同空港周辺にはすでに5本の高速道路――空港高速道路、空港北線道路、京承高速道路、東六環道路、空港南線道路(部分)が開通している。計画によると、空港第二高速道路、空港南線道路、東直門を起点とする空港快線道路が今年6月に開通する予定だ。

交通の便をよくするため、T3ではよりパーソナル化された商業サービスが提供される。ビルの商業部分面積は約4万7千平方メートルで、第1・第2ビルの商業部分の合計の2倍に達する。うち国内線の売店エリアと国際線の免税店エリアには、現在の都市商業で取り扱うほとんどの品目がそろっている。レストランは64店舗あり、中国料理レストラン、西洋料理レストランをはじめ、ファーストフード、エスニックレストラン、カフェ、中国茶カフェ、スイーツバー、アイスクリームバーなどさまざまな店が軒を連ね、さまざまな国籍のさまざまな地域の観光客の嗜好と需要とに対応する。

また銀行、外貨両替所、ホテルのインフォメーションカウンター、時間決め休憩所、ビジネスセンター、ネットワークサービススポットなどさまざまなサービスが提供される。

▽旅客は早めに空港へ、システムに若干の変更

北京首都国際空港第3ターミナルビル(T3)では、搭乗手続き締め切り時間が第1号・第2号ビルより早くなる。航空会社によって若干の異動はあるが、国内線は出発時間のおよそ45分前、国際線はおよそ60分前に手続きが締め切られるので、利用客は早めに空港に到着しなくてはならない。

このほかT3でのチェックインで荷物を預ける際には、税関に申告したり通関手続きをしなければならない貨物・物品がある場合、旅客は4階チェックインフロアのD・Eエリアで先に税関手続きを済ませ、それからチェックインして荷物を預けなければならない。順番が逆になると、通関検査時には荷物はすでに空港の貨物輸送システムの中ということになり、税関は検査を行えない。この点がこれまでのシステムと大きく異なる。

T3では世界最先端の5段階安全チェックシステムが採用されており、荷物に厳格かつ全面的な検査が行われるようになっている。荷物になんらかの問題がある場合、搭乗口に戻され開梱検査を受けることになる。

「人民網日本語版」2008年2月27日

 

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