世界的に有名な会計事務所「プライスウォーターハウスクーパース」(PwC)は4日に発表した報告「2050年の世界:BRICsのほか」の中で「中国は2025年に、またはもっと早期に米国を抜いて世界最大の経済体となる。2050年に、またはそれ以前に経済規模が米国の1.3倍に達する」との予測を示した。中新網が伝えた。
PwCのマクロ経済部門責任者のホークスワース氏によると、中国の科学技術の発展ぶりは急速で、生産効率は大きく向上しており、中国経済の今後10~15年にわたる持続的成長を支えるには十分だ。加えて中国の生産力の発展ぶりは米国に比べて迅速で、これは人民元の対米ドルレートの実質上昇率が予測値を上回る可能性があるということを意味する。
同報告の予測によると、インドの経済規模は2050年に米国の9割に達し、ブラジルは日本を追い抜く可能性が大いにあり、世界4位の経済体に発展する。ロシア、メキシコ、インドネシアも巨大な潜在力を秘めており、今世紀中頃にはドイツや英国を抜くとしている。
また同報告は、中国、インド、ブラジル、メキシコ、ロシア、インドネシア、トルコのいわゆる「E7国家」の長期的展望は明るいとしたほか、ナイジェリア、フィリピン、エジプト、バングラデシュなど13の新興経済体も成長への大きな潜在力を秘めており、その発展ペースは経済協力開発機構(OECD)に加盟する先進国を追い抜く可能性があると指摘する。
「人民網日本語版」2008年3月5日 |