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外資系企業、新たな投資チャンスはサービス業に
発信時間: 2008-03-05 | チャイナネット

世界銀行は報告書「中国の外資利用の未来と戦略の研究」の中で、今後5年間に中国には発展途上国への海外直接投資(FDI)の約30%が流入するとの予測を示した。産業移転の法則に基づき、多国籍企業の産業移転は一般的に製造業から始まり、サービス業が後に続き、それから研究開発センターの移転段階に入る。現在、外資系企業の中国進出は製造業の第一段階が終わり、サービス業の第二段階に進んだ。中国のサービス業にはより大きな投資チャンスが横たわるものと見込まれる。「中国経済時報」が伝えた。

▽金融サービス業

外資の中国の銀行への株式参入の上限(25%)規定が突破されたことを受け、外資の中国の銀行への株式参入規模が空前の拡大を遂げるものと予想される。また中国銀行業監督管理委員会は農村銀行への参入基準をたびたび引き下げており、農村市場は外資に向かって大きく門戸を開かれた。

▽観光サービス業

世界観光機関(WTO)の予測によると、今後数年間、中国の観光業は年平均10%以上の成長ペースを維持し、2020年には世界最大の観光目的地になる見込みだ。これほど巨大な観光市場は、外資を強力に引きつけるものと予想される。

▽教育サービス業

中国社会調査所が発表した「中国住民の消費調査報告」の予測では、2010年に中国の英語教育産業の市場規模は300億元に達する。サービス業への投資が段階的に開放されれば、教育関連分野が海外リスク資本やプライベート・エクイティ・ファンドなどの新たな投資先になると見込まれる。

▽サービス貿易業

ある資料によると、現在から2010年まで、プロジェクトの請負、設計・コンサルティング、技術移転、物流輸送を含む中国サービス貿易業が、年平均20%以上の成長率を維持する見込みだ。特に製造業と物流業との融合に伴い、物流サプライチェーンが成長産業となり、希少な物流ネットワーク資源が外資の注目を集めると予想される。

「人民網日本語版」2008年3月5日

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