11日、全国人民代表大会(全人代)代表、国家品質監督検験検疫総局(質検総局)の李伝卿副局長は湖北省代表団が参加した討論会での席上、「食品安全法(草案)」が6月までにも正式施行されると語った。「京華時報」が伝えた。
国民が強い関心を集める今回の法案では、地方政府が監督管理における総責任を負い、食品偽装行為1件につき10倍の処罰、食品安全に関する違法行為の処罰基準を10倍から20倍などとする極めて厳しい内容が打ち出されており、食品安全における違法行為撲滅を重点に掲げている。
同副局長によると、同草案は中国初の、立法的に食品安全に関する3つの責任体系を明確化したもので、地方政府の総責任、監督管理各部門の責任、および食品メーカートップの責任という3重の責任体系を謳っている。その理由として同副部長は、食品生産・流通には極めて多くの企業・政府関係部門が関わっているからだと説く。農産品の植え付けに始まり、農業部門による管理、食品生産加工、品質検査部門による管理、流通販売、工商部門による管理を経て、消費者の食卓に上がり、さらには衛生部門による管理も加わることとなる。これだけ多くの段階、政府各部門の関わりを有する食品生産を不備なく管理するためには、地方政府の全面的な協力が不可欠となるほか、その他監督管理部門の各所轄分野における管理もまた、極めて重要となる。
「人民網日本語版」2008年3月12日 |