シンガポールに本部を置くPATA(パシフィック・アジア・トラベル・アソシエーション)が19日、2010年までに、アジア太平洋地区全体の観光収入は4兆6千億ドルに達するとの報告を発表した。同報告は、アジア太平洋地区で2006年から2010年にかけての観光市場成長率を7.51%、2010年までのアジア太平洋地区全体の観光客総数は延べ3億4700千万人と予測している。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
AP通信は本報告について、アジア太平洋地区内における海外旅行客の3分の2は地区内の住民であり、同地区の観光業は巨大な活力を有していると伝え、アジア太平洋地区内部の観光市場の高度成長は今後、現在低迷を続ける同地区の株式市場、および米国経済を後押しするものになるだろうと指摘している。
PATAの今回の研究報告は米国、チリ、中国、日本、タイなどPATA管轄内のアジア太平洋各国40カ国を対象に行われた。報告によると、2010年には中国がアジア太平洋地区最大の観光客受け入れ国となり、同地区観光市場シェアの35.3%を占めると予測、また同年までに中国から海外に赴く観光客は延べ1億6千万人、一方米国からの海外旅行客数は延べ5600万人となるとしている。報告はさらに、今後カナダ、タイ、シンガポールがアジア太平洋地区における10大観光地に入るとしている。
「人民網日本語版」2008年3月20日 |