中国銀行業監督管理委員会(銀監会)はこのほど「商業銀行の国内での金先物取引への従事に関連する問題に関する通知」を発表し、先物取引所の会員になることを条件に、商業銀行が国内での金先物取引業務を取り扱うことを認めた。中国の銀行業界が国内での先物取引への参入を認められたのは、今回が初めてのケース。銀監会が24日明らかにした。
同通知によると、商業銀行の国内金先物取引への参入に当たっての条件は▽自己資本充足率が8%以上であること▽金融派生商品の取引資格および金現物取引資格を有していること▽整った市場リスク管理能力を備えていること▽整った金先物取引の内部業務管理規定およびそのために必要な業務処理システムを備えていること――など。また商業銀行は国内先物取引業界が認可する業務取り扱い資格試験の合格者を4人以上置かなければならず、うち取引担当者は2人以上、リスク管理担当者は2人以上いなければならない。
同時に、商業銀行の国内金先物取引業務の取り扱いに当たっては事後報告制度を採用する。銀監会は新たな参入審査を設けないが、商業銀行は同業務の展開に当たってのリスクマネジメント能力や内部コントロール能力について自己評価を行い、銀監会に報告し、反対意見が出されなければ、先物取引所へ直接、会員資格の申請を提出することができる。
「人民網日本語版」2008年3月25日 |