国家税務総局が16日に発表したデータによると、今年第1四半期の税収は合計で1兆5102億元に達し、前年同期比33.8%増で、増加幅はここ数年間で最高を記録した。
しかし注意すべきなのは、国家統計局が同日に発表した第1四半期の統計データで、GDPの伸び率は前年に比べて1.1%下がり10.6%になったが、税収の増加幅は逆に8.3%大きくなったことだ。
中国の税収増加幅は拡大傾向にある。2007年で見ると、第1四半期は25.5%、上半期は30.4%、第1~3四半期は30.8%、年間では31.4%だった。
中国税務学会の副会長を務めている中国人民大学財政金融学院の安体富教授は、『第一財経日報』の取材を受けた際、経済成長率と税収増加幅の「一方で縮小、一方で拡大」という現象が、物価の上昇の主な原因だと指摘している。
その次には企業利益の増加にある。1~2月、全国の一定規模以上の工業企業の利益は、前年同期に比べて16.5%増で、伸び率は同27.3ポイント低下したが、石油化学や電力業の石炭や原油価格の上昇による収益減少の要因を除けば、その他の業種の利益は37.5%増で、伸び率は6.1ポイント拡大した。
「チャイナネット」2008年4月17日 |