四川省でこのほど大規模な地震が発生したことや預金準備率の引き上げなどの影響を受けて、13日の上海・深セン両証券取引所の始値はいずれも前日を大幅に下回ったが、一日を通してみると大きな影響を受けることはなく、投資家も落ち着きをみせた。上海総合指数は前日比1.84%低下の3560.24ポイント、深セン成分指数は同0.7%低下の1万3074.2ポイントで引けた。取引額は両市場合わせて1900億元を超え、前日を大幅に上回った。
ボードの動きには地震の影響が明らかにうかがえた。医薬品、セメント、鉄鋼といった災害後の復旧と関係のある銘柄が全面的に上昇し、特に医薬品の上昇が大きく、約50銘柄がストップ高となった。地震によるマイナス影響が最も大きかった銘柄は保険と通信で、下げ幅はこの日のトップクラスだった。中国太平洋保険、中国人寿保険、中国聯通といった「権重股」(A株市場に影響力をもつ株)がいずれも大幅に値を下げた。同じく権重股の中国石油と中国石油化工は下げ幅がいずれも2%を超えた。全体的にみて、両市場の銘柄の約6割が値を下げたが、ストップ高の銘柄は80を超えた一方、ストップ安銘柄は7つにとどまった。
「人民網日本語版」2008年5月14日 |