供給元にかかるコスト
カルフールのキャンペーンは果たして労働節の穴埋めなのだろうか。カルフール側はこれに対し、「キャンペーンはスーパーが行う正常な商業活動の1つ。カルフールの一貫した販売戦略であり、ほかのどのような事とも関係ない。カルフール以外の小売業チェーン店も同規模のキャンペーンをしており、市場における正常な営業行為だ」と反論。さらに、「カルフールは社会的責任も果たしている。300万元の震災支援金に続き、さらに2000万元の支援金と250万元の支援物資を追加した」と強調した。
「カルフールの今回のキャンペーンは確かにすごい。でもキャンペーンのコストは供給者にかかってくる」。カルフールのある供給元は記者にこう打ち明けた。「カルフールの商品は普通、20%の粗利益がある。各商品によって状況は違うが、特別のキャンペーンが行われる場合、供給元は卸値を10%値下げしなければならない。今回のキャンペーンでは贈呈される商品券の分のコストは、ほとんど供給元が負担することになる。しかもその他の費用として18~20%を供給者側はカルフールに払わなければならない」。
その供給業者はさらにこう主張する。「カルフール側はいくらキャンペーンをしたって儲けはある。利益率が少し下がるくらいだ。だが供給元にしてみたら損失は大きい。仕入れ価格の値下げがさらに拡大すれば、供給元のリスクは負担できないほどにふくらむ」。
「人民網日本語版」2008年5月28日
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