労働節の穴埋めか?
中国に展開するフランス系スーパー「カルフール(家楽福)」がこのところ、600元の買い物に対して300元の商品券を贈るなどの販売促進活動を静かに再開している。カルフールは、拉薩(ラサ)暴力事件の影響で起こった4月のボイコットを受け、5月初めの労働節(メーデー)期間中のキャンペーンを取り消していた。
カルフールのウェブサイトによると、16日から28日までのキャンペーン期間中、中国特産品・衣服・装飾品・日用品の30%オフのほか、指定商品を2つ購入すれば1つをプレゼントするなどのサービスを行っている。キャンペーンの目玉は、靴・衣服・家庭用品・文化用品・子ども用品などの購入に対して商品券を贈るサービスで、100元の購入で30元の商品券、300元の購入で120元の商品券、600元の購入で300元の商品券が贈られる。また一定金額以上の買い物をした顧客には、カルフールの新スタイルのエコバッグがプレゼントされるという。
カルフールの中国での販売戦略は、強力な販売促進と派手な宣伝で知られている。だがボイコット事件発生後、労働節のキャンペーンも取り消され、販売促進活動は控え目になっていた。このため今回の大規模なキャンペーン再開に対しては反発も生じている。カルフ―ルの供給元やその他の小売業者らによると、これほど大規模な割引キャンペーンは業界でもめずらしい。「労働節キャンペーン取り消しで生じた損失を今回のキャンペーンで埋め合わせようとしているのではないか」とささやく声も一部にある。
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