今回の四川大地震によって中国工商銀行にもたらされた財産的損害は9億元を上回った。同行は2003年以降毎年、地震による損害もカバーした財産保険を保障最高額で掛けている。これにより、工商銀行の財産保険を6年間連続して引き受けてきた太平洋保険に、9億元という高額の保険金請求額が回ってきた。「新聞晩報」が伝えた。

太平洋保険集団によると、同社は2003年4月、工商銀行と財産保険に関する合意を締結、保険年度6年連続して同行の社屋・設備など固定資産の保険保証を引き受けて現在に至り、合意は地震保険責任までカバーしているという。太平洋保険は工商銀行の保険を統括する筆頭保険引受人として、財産保険保証の40％を引き受けていることから、保険金支払額の分担も40％となっている。よって、工商銀行を含む保険金支払額は、会社経営に深刻なマイナス影響を及ぼすことはありえないという。

太平洋保険は、工商銀行の被害状況と保険契約の約定を照らし合わせながら、全体的な保険金支払業務を進め、最終的な損害額を査定すると強調している。 

「人民網日本語版」2008年6月5日