中国国家統計局の発表によると、2008年1、2月の外貨準備高の増加額は、616億ドルと573億ドルだった。1~2月の外貨準備高の増加分は合計1100億ドルを超え、2007年の年間外貨準備高増加分の4分の1に上った。2007年の同じ時期と比較すると、増加幅はそれぞれ60%と9%で、特に1月の増加額はこれまでで最高だった。
中国の外貨準備高は、5月末の時点で1兆7970億ドルに達しており、そのうち5月の増加額は403億ドルで、4月の約750億ドルの記録的な増加額を大きく下回った。ある経済学者は、5月の資本流入ペースの鈍化は、関係部門の国際資本フローへの監視強化措置が初歩的な効果をあげ、国際資本フローに変化が生じていることにも関係していると指摘する。
5月の貿易黒字は202億1千万ドル、対内直接投資は77億6000万ドルだった。またその他の項目下の120億ドルの外貨増加があり、4月のこの増加額は502億ドルだった。
対外経済貿易大学の丁志傑教授は、「5月の資本流入の状況には大きな変化があり、同月のいわゆるホットマネーの流入額は急速に減少した。これは金融機関が、住民のものではない口座の検査をするなど、外国為替部門のホットマネーへの監視強化と大いに関係がある」と話す。
「チャイナネット」2008年6月27日 |