財政部が8日発表した「収入増加・支出削減の着実な実施に関する通知」によると、今年発生した自然災害などの影響により、来年は財政支出の圧力が大きく、財政収支の問題点が大きく現れる見込みで、各地方は早急に2009年度の予算編成の準備作業に取りかかるとともに、予算管理を強化し、予算改革を進め、一般会計支出予算の伸びを厳格に抑制し、財政資金の利用効率を高めなければならない。「中国証券報」が伝えた。

同通知は、一般会計支出を大幅に圧縮し、重点的な支出ニーズを確保するよう強調する。具体的な内容は次の通り。（１）農業と穀物生産を引き続き支援し、国民の生活と密接に関連する分野への投資に力を入れる（２）予算コントロールを強化し、中国共産党中央委員会と国務院が確定したプロジェクト、災害支援・復興支援のための支出、法律が規定した支出の増加、国民生活にかかわるプロジェクトの支出といった重点支出を除いては、原則として部門や機関は支出予算の追加を行わない（３）財政資金の監督管理を強化し、財政資金の利用効率を着実に高める（４）財政の運営状況を詳細に見守り、経済情勢の発展や変化に注目し、不動産に関わる税収調整政策や輸出増値税（付加価値税）の還付、加工貿易の税収政策などの実施効果を見届ける。特に財政収支に影響を与える不確定要因に注目し、財政収入の増加・減少といった変化の原因を分析し、来年度の超過分の収入を合理的に配分する。

「人民網日本語版」2008年7月9日