環境は望ましくないが、引き続き速い成長を維持
今年上半期、国内の自動車生産・消費環境はかなり厳しいものとなった。昨年下半期から、自動車産業関連の石炭、電力、オイル、鋼材、ゴム、ガラス、プラスチック製品などが相次いで値上がりした。年初、国際鉄鉱石値上がりの影響で国内鋼材の出荷価格が大幅に上昇した。これに貸付規模の縮小、金利の引き上げなどの要因を加え、国内自動車メーカーの生産、経営コストは大幅に上昇した。原油価格の急騰及び株式市場の低迷もまた、消費者の自動車購入意欲を冷やした。年初の中国南部の雪害と5月のブン川大地震は自動車市場にも一定のマイナス影響をもたらしている。
今年上半期の国内自動車市場の起伏が大きく、2月、4月と5月の3カ月は前月比で低下した。
今年1月、国産自動車の販売台数が86万台近くに達し、月間販売台数の史上最高記録を塗り替えた。しかし、雪害と春節(旧正月)連休の影響を受け、2月の自動車市場は反落した。雪害の影響の緩和で、3月の販売台数が目に見えて回復し、前月比で大幅に増えた。4月はまた調整期となった。もっとも、5月は上昇傾向になると予想されたが、四川省ブン川大地震の影響で、自動車市場は再び反落した。6月の自動車市場は下げ止まりから回復基調に転じ、前年同月比・前月比で2つの伸びとなった。
中国自動車工業協会常務副会長兼秘書長の董揚氏は、マクロ経済環境に大きな変化が生じたという背景の下で、上半期の国内の自動車生産・販売台数は依然として前年同期比で16.71%と18.52%増を維持し、伸び幅が前年同期を明らかに下回っているが、なお比較的に速い伸びである、と満足の意を示している。
「チャイナネット」2008年7月14日
|