「Export-to-China」の略称「ETC」には、公共交通分野での特別な意味合いがある。
よく知られるETCとは、自動車を停止せずに高速道路などの料金を自動的に支払うというシステムで、ETC装備を搭載した車両がETC専用道路を通る際に電子料金徴収システムが作動するというものだ。
衛CEOによると、阿里巴巴の「Export-to-China」サービスは、電子商取引分野における「専用道路」となって、世界の企業家や中小企業に便利で迅速な貿易のプラットフォームを提供し、中国のバイヤーに製品を直接販売できるようになることを目指している。
実際、人民元の継続的上昇、原材料価格の継続的上昇といった市場環境の下、製品の付加価値を高めるために、ますます多くの中国企業が海外からの技術やハイテク材料・設備の輸入を必要としている。同時に、国内では中流層の拡大に伴い、消費が増加を続け、輸入市場の急速な発展を促している。
税関総署がまとめたデータによると、今年上半期、中国の貨物輸入総額は5675億7千万ドルで、前年同期比30.6%増加した。商務部の易小準副部長の予測によると、今後5年で中国のアジアからの商品輸入額は2兆億ドルを超え、市場規模が一層拡大する見込みだ。
多くの経済学者がこうした見方に賛成し、中国はまもなく「輸入時代」を迎えると指摘する。1978年の改革開放スタート以来、中国の輸出入総額が世界に占める割合は、当初の1%から2007年は8%に増加した。うち輸入の年平均増加率は16.7%で、中国は今や世界3位でアジアトップの輸入市場に成長した。
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