国際金融公社(IFC)と世界銀行(世銀)が発表した6回目の年次報告「2009年世界ビジネス環境報告」によると、規制改革は今や世界規模での改革の動力源となり、各経済体が進める規制改革の総量は今年、すでに過去最高記録を打ち立てた。中国は2007年6月から2008年6月までに、物権法などの重要改革を実施、貸付・企業からの税徴収・契約履行などの面でさらなる便宜が図られた。これにより、181の経済体のうち中国全体のビジネス便利度国際ランキングは、昨年の第90位から第83位にアップした。
中国で2007年10月に施行が始まった「物権法」によって、担保権の対象範囲が拡大され、企業の融資獲得が一層便利になっただけではなく、小企業が、保有する特有資産を担保として融資を得ることも可能となった。中国政府はまた、企業所得税率を引き下げ、企業が納税手続に費やす時間を短縮したことで、企業の税金負担の軽減を実現した。同時に、中国における契約の執行力も強化された。
世界全体を見ると、シンガポールが3年連続でビジネス環境ランキング首位をキープ、第2位にニュージーランド、第3位に米国が続いた。
「人民網日本語版」 2008年09月11日 |