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変貌を遂げる首都鋼の元工場地帯
発信時間: 2008-09-12 | チャイナネット
(1)長安街が西に4キロ延長
 五輪エコの公約を実現するべく、さらには北京市の長期的な発展を考え、鉄鋼大手の首鋼集団の移転が05年から始まった。製錬部門は2010年をめどにすべて移転を終えるが、後に残った7平方キロメートルを超える工業地帯は一体どういう風に生まれ変わるのだろうか?「北京晩報」が伝えた。

 首鋼集団の移転に伴い、煙突の煙や火花の飛び散る製鋼現場だけでなく、石景山区の50%近くの経済収入も持ち去った。この穴埋めは目下、緊急に解決の必要な課題となっている。

 これについて、「第2次産業を主体とした産業構造から、第3次産業を主体とした産業構造への転換を促進しなければならない」と石景山区の政府職員は話す。生産的なサービス業を経済の柱とすることが今後の目標だ。幾重にも交差するレール、巨大な高炉、様々な形状の工場の建物。こういった工業の雰囲気が充満する地域が、数年以内に方向転換を成し遂げるとは、誰もが想像しがたい。しかし、将来的に、長安街が西側に4キロメートル延長されれば、首鋼工場区を横切り、門頭溝の中心地に直接到達できるし、地下鉄1号線の西側延長計画も早くから計画に盛り込まれている。

 これから、「本部基地」の呼び名は首鋼新区の発展の新たな代名詞となる。ここには、首鋼集団の総本部と研究機関が保留されるだけでなく、中央ビジネスエリアと長安街から近いという交通の便を生かして、今後数多くの企業本部が集まる経済エリアが形成されるからだ。

 石景山区は市内西部の総合サービスセンターとともに、首都教養娯楽エリア(Culture & Recreation District)も構築していくという。「首鋼工業区改造計画」によると、同工業区の中央には都市公共センターエリアが建設され、ゆとりのある工場の空間を十分に活用して、「月季園」を中心とした、商業・貿易・レジャー・スポーツ・ショップング・レストラン・展示などの総合サービスを充実していく考えだ。
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