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変貌を遂げる首都鋼の元工場地帯
発信時間: 2008-09-12 | チャイナネット
(2)テーマパーク建設へ
 この古い「鉄鉱の町」が、新しい「鉄鉱の町」へと生まれ変わる。首鋼集団を囲んでいた壁を取り壊せば、この一帯は他と変わらない石景山の一部となるが、90年続いた鉄鉱文化はこれだけでは消え去らない。工場区北部に建設予定の工業テーマーパークはすでに設計図が完成。「鋼鉄ができる過程」を紹介し、北京の工業遺産を保護する公園となる。

 石景山区の住民の3分の1は首鋼集団と何らかのゆかりがあり、一種独特な鋼鉄文化への親しみを持っている。単純に一からやり直すといった方法ではダメだろう。工業文化を遺産として保留するのは、何も新鮮なことではない。ドイツのルール地方では数多くの工業施設が操業停止後、レジャーやクリエイティブ産業を楽しむ場所に生まれ変わっているし、元工場だった北京の「798芸術村」も成功例の一つだ。

 首鋼工業区は798工場よりも広く、歴史も古い。2010年以降の数年間で、工業・研究・設計を主体としたさまざまなクリエイティブイベントがここに集まり、より多くの魅力を放っていくことだろう。

 北部の工業テーマパークと相まって、工場区の西側は長安街の延長線が永定河と交差し、広々とした河道に、工業景観を彩る鮮やかな緑地、現代的な大橋が、長安街から西側に続くシンボルとなる。さらに燕山コンクリート工場を改造し、新たなレジャー・観光スポットを永定河沿いに建設するとともに、料場公園と園内の施設をエリア全体のリラックス空間と一体化させ、楽しさいっぱいの場所へと生まれ変わる。
 「人民網日本語版」 2008年09月12日
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