リーマンブラザーズの経営破綻(はたん)によって、中国資本の銀行に影響が出るのではないかとの見方が投資家の間に広がっている。招商銀行は17日、リーマンブラザーズの金融資産の保有状況を率先して発表した。「上海証券報」が伝えた。
発表によると、同行が保有しているリーマンブラザーズの債券は計7000万ドルで、そのうち優先債が6000万ドル、劣後債が1000万ドル。同行の担当者は、「招商銀行が保有しているのはリーマンブラザーズの発行した債券で、同社が発行した金融派生商品ではない」と述べている。
また発表によると、招商銀行はこれらの債券について、減価見積もりをまだ行っていない。同行は今後、これらの債券のリスク評価を行い、慎重に資産の減価見積もりを行い、ルールに従って公表する予定だ。同担当者はこれについて、「招商銀行はできるだけ早く減価見積もりを行い、資産の再評価を行っていく構えだ。7000万ドルのうちいくらを回収できるかは手続きを踏んでやってみなくてはわからない」と述べている。
招商銀行は、A株市場に上場している銀行のうち、リーマンブラザーズの債券の保有状況を公開した初の銀行となった。
「人民網日本語版」2008年9月17日 |