食糧危機は07年から世界を席巻し、中国国内の食糧価格もわずかに上昇した。中国の食糧価格問題をどのように考えればいいのか。現在の食糧問題に対応するためにはどのような措置を取ればよいのか。農業部の総経済師を務める楊堅氏が人民網のインタビューに答えた。
――今年に入ってから、食糧価格は世界中で上昇している。このような状況のもとで、中国の食糧価格は影響を受けたのか。影響はどの程度か。中国市場の食糧価格の現状はどうか。
世界の食糧市場をみると、供給は不足気味で、ストックは減少し、価格は急上昇している。ここ数年の中国の食糧事情をみると、これとは対照的に、生産高は引き続き増加し、ストックは豊富にあり、市場価格も落ち着いた比較的低い水準を保っている。過去の状況をみると、中国の食糧価格は1995年にピークを迎えた後は下がり続け、21世紀に入ってからは底値で上下していた。03年以降にようやく上がり始めたが、依然としてこれまでの最高レベルには達していない。主要食糧以外の農産物では、一部で比較的速い価格上昇があり、主要食糧との価格差が大きくなっている。世界の食糧価格は昨年から高騰しており、中国の食糧価格の上昇はこれと比べれば穏やかだ。
「人民網日本語版」 2008年10月07日 |