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農村改革の第一声 中国改革開放30周年記念
発信時間: 2008-10-08 | チャイナネット
 1978年11月24日夜、安徽省鳳陽県小崗生産隊の粗末なわらぶき家に18人の農民が集まった。古くなった衣服を身にまとい、飢えで顔色も悪くなったこれらの農民たちは、石油灯のわずかな明かりの中、緊張した表情で一枚の誓約書を交わした。「投獄も死刑もいとわない。耕地を戸別に分けて請負制を取らなければならない」と宣言したこの血判書はその後、中国革命博物館に収められ、中国農村改革の第一声として展示されている。

 1978年当時、20年にわたって実施された人民公社制度は、全国の農民を土地にかたく縛り付けていた。「大鍋飯」の弊害はすでに明らかで、農業効率の低下は農民の生存をおびやかすほどとなっていた。小崗村は付近でも有名な貧困村で、「食べ物は食糧放出に頼り、金を使うには補助金に頼り、生産活動には貸出金に頼る」と揶揄(やゆ)されていた。秋の収穫後には、村の多くの農家が物乞いをしに行かなければならないほどだった。

 1978年の安徽省は、春から干害が続き、夏収穫作物は全省で大きく減産した。小崗村の農民たちは、農家生産請負制を導入するほかない状況に追い込まれた。生産請負制の効果は抜群だった。小崗村は翌年、大豊作を実現し、税穀物を初めて国家に納め、借入金も返済した。安徽省の万里・党書記の支持の下、生産請負制はまたたく間に安徽省全土に広がった。「世帯生産請負責任制」と名付けられたこの農村改革はその後、急速に全国に広がり、中国農村には世界が認める変化が訪れた。

 「人民網日本語版」 2008年10月08日
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