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世界金融危機で、自信を見せる中国
発信時間: 2008-10-28 | チャイナネット
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 全世界に波及した「金融津波」を前に、中国の管理層はその対応に自信を示している。現地の観測筋は、この自信は中国経済の動向に対する管理層のマクロ的な把握と柔軟な対応に由来すると見ている。

 ウォール街に端を発する今回の嵐によって、世界経済は苦難の時期に突入した。国際通貨基金(IMF)のカーン専務理事は、新興市場経済への考え得る影響として(1)輸出市場の縮小(2)原料価格の下落(3)外来資金の枯渇を挙げる。

 ■輸出減速は正常な現象

 中国経済の基本面に変化はないものの、最新のマクロ経済統計は、中国経済も危機の影響を受けていることを示している。第3四半期までの経済成長率は9.9%で、昨年同期と比べ2.3ポイント下がった。このうち、経済成長に占める商品・サービス純輸出の割合は同1.2ポイント下がった。

 対外経済貿易大学中国WTO研究情報センターの張軍生主任は「欧米経済の下降の影響で中国の輸出が減速するのは正常な現象だ。第3四半期までの22%という輸出成長だけでも悪くない数字だ」との考えを示した。

 張主任はまた「輸出減速に対する人々の不安は認識のギャップに由来する。現在中国製品の輸出先は絶対値の上では欧州、米国、日本の割合が依然高いが、中国は早くも1997年の金融危機以降、輸出先の一層の多元化を図るため、アフリカ市場や中南米市場の開拓を積極的に進めてきた」と指摘した。

 中国の輸出製品は、高級品よりも生活必需品が多い。中国人民銀行通貨政策委員会の樊綱委員は「経済危機によって、人々の間には生活必需品や安価で良質な製品への需要が生じる。中国製品の輸出への影響は大きくない」と指摘した。
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