ホーム>>経済>>視点
金融危機で中国製携帯電話に海外進出のチャンス
発信時間: 2008-11-04 | チャイナネット

ボーダフォンは先日、コストを考慮して中国の大手通信機器メーカー中興通信の携帯電話1000万本を購入し、中国企業と提携関係を強化する姿勢を表明した。写真は中興通信の第3世代携帯電話U981。

中興通信の第3世代携帯電話U981

ボーダフォンは先日、コストを考慮して中国の大手通信機器メーカー中興通信の携帯電話1000万本を購入し、中国企業と提携関係を強化する姿勢を表明した。これについて中国の調査会社である易観国際のアナリスト・鄧中元氏は、世界金融危機で国内の電気通信設備や端末製造市場は一定の影響を受けるが、一方で中国企業は国際キャリアのパートナーになるチャンスがあるとの見方を示した。

ボーダフォンが中国で携帯電話を大量に仕入れるのは初めて。世界の製造業のコストが上昇し、世界の金融に悲観的な見方が広がっている今、情報産業を含めた様々な産業ではコストの削減が行われ、ボーダフォンも中国メーカーからの購入を増やすことを決定した。

中興通信の携帯電話はコスト面で有利であり、ボーダフォンと中興通信の提携関係強化は、ノキアやモトローラのローエンド携帯電話業務の利益に一定のプレッシャーをもたらすだろうとアナリストは分析している。

金融危機で欧米市場のキャリアは資金難に直面しており、ネットワークのバージョンアップや端末の仕入れなど、運営面でよりコスト削減を行うだろう。鄧中元氏は、中興通信や華為などの国内企業は、技術や品質の面で大差がないことから、国際キャリアにとって最もふさわしいパートナーだと考えている。

「チャイナネット」2008年11月4日

  関連記事
  同コラムの最新記事

· 中国の労働力市場、金融危機でかげり

· 中国消費者協会、「黒デスクトップ」に疑問視

· 再開発進む 新たな位置づけを模索する北京

· 証監会:信用取引業務の試行は予定通り進行中

· 改革開放30年 中国経済発展の目覚しい成果を反映する10のデータ(4)