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再開発進む 新たな位置づけを模索する北京 |
発信時間: 2008-10-31 | チャイナネット |
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(1)再開発の進行
全長46キロにわたり北京を貫く長安街は、近い将来には西にさらに4キロ延びて門頭溝門城にまで到達し、ますます名実相伴う「百里長街」となる。長安街が西に延びるのは、首鋼集団が市外に移転するためだ。これは事実上、北京の空間構成、経済構造、発展理念などに、深いレベルの変化が起きていることを意味する。
■再開発が進行中 西へ延伸するのは長安街だけではない。地下鉄1号線の西への延長もすでに計画に入っており、これは石景山区の「都市機能開拓区」としての機能を支えることになる。石景山区はかつて、首鋼集団や北京重型機器廠などに代表される重工業企業が数多く集中し、北京の工業の栄光時代を築いた。だが、次第に汚染などの問題に直面し、重工業の市外移転が避けられなくなってきた。2年後には首鋼集団の製鉄部門はすべて北京から撤退し、跡地には石景山区政府の計画で本部経済区や永定河両岸の行政センターなどが設置され、区全体が観光区、ビジネス区、レジャー区、科学技術パークなどになる。首鋼集団の工場跡地の再開発に代表される石景山区の新たな空間構成は、北京の空間構成再編の重要な一部だ。 北京市社会科学院中国総部経済研究センターの趙弘主任は「北京は現在、空間構成の再編を進めている。西部や南部の発展を加速して、都市機能の中心地区への過度の集中を緩和する」と話す。 歴史的原因から北京の都市機能は中心地区に過度に集中しており、交通渋滞、過度の水道・電気使用など一連の問題を招き、中心地区と周辺地区との経済発展に不均衡をもたらし、首都機能の効果的な発揮にも影響を及ぼしている。 「北京都市全体計画(2004~2020年)」に基づき、北京市は環状線の拡張による「同心円」と「両軸・両帯・多中心」の空間構成の構築に踏み出す。長安街は「両軸」の1つの軸になる。北京市はまた、北京・天津・河北省および渤海地区との協調的発展も視野に入れ、地域の発展を統合的に計画し、先導と波及の役割を発揮する。 |
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