上海市で4日、外資系企業による24件の投資プロジェクトが調印された。投資総額は21億6800万ドル。国際金融危機が深刻化する中で、外資系企業は引き続き上海市場や中国市場に高い信頼を寄せている。
同市政府の沙海林副秘書長(副事務局長、市商務委員会主任を兼任)の説明によると、24件のプロジェクトにより外資8億8千万ドルが導入される見込みで、うち5件は投資額がそれぞれ1億ドルを超え、4件は世界企業上位500社の企業――フランスのアレヴァ、日本の丸紅と三菱、英国のグラクソ・スミスクラインにより行われる。投資先は主にサービス業、研究開発業、不動産業などに集中している。
丸紅のプロジェクトは上海交運集団と共同で進めるもので、投資額は計8824万ドルに上り、合弁会社・上海交運日紅国際物流有限公司を設立する。丸紅(上海)有限公司の砂押久董事長(会長)兼総経理(社長)によると、今回の投資は、上海と長江デルタ地域との各種物流業務が秘める発展への大きな潜在力に依拠したものだという。
同市商務委員会がまとめた統計によると、今年1~11月の上海市の外資導入額は契約ベース、実行ベースともに過去最高を記録した。うち契約ベース外資導入額は158億3800万ドルで前年同期比18.3%増加し、実行ベース外資導入額は93億ドルで同25%増加した。通年の外資導入額も新記録を更新する見込みだ。
「人民網日本語版」2008年12月5日
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