国家質量監督検験検疫総局(質検総局)は同局サイトを通じて、米国から中国に輸入された食品の一部について、リスク警報を発令したことを明らかにした。
同局によると、北京、上海、広東などの出入国検査機関における入国検査で、米国からの輸入食品の多くに品質・安全上の問題が相次いで見つかった。
検査で見つかった主な問題は次の通り。
▽キャンディーから基準値を超えた合成着色料(アルラレッド)を検出
▽チーズボールから基準値を超えた合成着色料(サンセットイエロー、レモンイエロー)を検出
▽チョコレートから使用禁止成分のキノリンイエローを検出
▽ステーキソースから基準値を超えたソルビン酸と安息香酸を検出
▽レモン果汁から基準値を超えた二酸化硫黄を検出
▽精製粉小麦粉から基準値を超えたアルミニウムを検出
▽アーモンドから基準値を超えた過酸化成分を検出
▽コンブ・イガイ成分のカプセルやカキ・野菜・果物成分の栄養タブレットなどの健康食品から基準値を超えたヒ素を検出
▽粉末ローリエから基準値を超えた鉛を検出
▽チーズから基準値を超えた大腸菌群を検出
▽乳清タンパク質・ホエイプロテインのタンパク成分が基準値を下回る
各地方の出入国検査機関は、法律に基づいて、問題のあった製品を返品・廃棄処分とし、輸入禁止措置を取った。
質検総局の関連部門責任者によると、中米間の食品安全協力メカニズムに基づき、中国は米国に詳細な関連情報を送り、米国当局が効果的な措置を取って、対中輸出食品の安全性を確保するよう求めた。米国側が職責を着実に履行し、国際的な通例に従って対策を考え、対中輸出乳製品などに政府による衛生証明書を発行することも提起した。質検総局は消費者の健康保護に向けて、今月6日に予防的保護措置を打ち出し、各級の出入国検査機関に警告通知を送った。それによると、同日より、米国産の上記製品に対してリスク警戒措置を取り、今後90日間にわたり衛生・安全検査を厳格に実施し、検査結果を検討して、さらに措置を取るかどうかを決定するよう求めている。
「人民網日本語版」2008年12月10日