12日に開幕した全国発展改革工作会議によると、来年の中央政府による投資の重点分野は、▽「三農(農業、農村、農民)」▽住宅保障プロジェクト▽交通などのインフラ▽省エネ・排出削減▽社会事業の5つとなる。国家発展改革委員会の張平主任は5つの分野について詳しい説明を行った。
(1)「三農」分野への投入を大きく増加させる。大中型の水利主要プロジェクトを完成させ、大中型ダムの危険除去と補修を完了させ、大型の灌漑(かんがい)地区の節水改造・施設整備・水源整備などの重点プロジェクト建設を加速する。
(2)都市と農村の住宅保障プロジェクトの実施を加速する。低価格賃貸住宅の大規模な建設を展開する。各地方には資金拠出や土地提供などの確保が求められる。
(3)交通輸送が円滑でない区間の整備やエネルギー構造の改善を進める。西部の石炭を東部や東部港湾へと輸送する能力や新疆の石炭を外地へ輸送する能力を向上させる。大秦線(山西大同-河北秦皇島)・神朔黄線(山西神池-山西朔州-河北黄カ港)・蘭新線(甘粛蘭州-新疆烏魯木斉)の輸送能力拡大や蘭渝鉄路(蘭州-重慶)の建設を進める。旅客輸送専用鉄道や東北地方への連絡線、「三西(陝西、山西、内蒙古西部)」地区の石炭を華中地域に輸送するための鉄道などの建設を加速する。
(4)省エネ・排出削減、自主革新、産業ランクアップへの支援を拡大する。重点省エネプロジェクトや循環経済重大モデルプロジェクトを支援し、都市の汚水・ゴミ処理施設やパイプ網の建設を加速する。国産コミューター機の自主設計と大規模生産の能力を増強し、原子力・風力を使った大型発電所の設備や高速列車設備の国産化を推進し、企業の技術進歩と技術改造を促進し、重大産業化プロジェクトを進める。
(5)社会事業への投入を拡大する。小中高校舎の改造工事を実施し、末端医療衛生サービスシステムと計画出産サービスシステム、郷鎮総合文化ステーションの建設を加速する。(編集MA)
「人民網日本語版」2008年12月14日