中国東方航空理事会の10日の決議によると、中国東方航空は非公開で会社の持株株主である中国東方航空集団に、1株3.60元、6億5218万株のA株、1株1元、6億5218万株のH株を発行し、総額約30億元の資金を募集し、会社の流動資金の補足に用いる。今回の国による資金注入は中国の航空業界にとっては初めて。
東方航空の2008年第3四半期までのデータによると、東方航空の1株当たり純資産はわずか0.1086元で、1株あたりの収益はマイナス0.47元。このような状況で中国東方航空集団は、株価純資産倍率33倍以上の価格で今回の資金注入を行い、東方航空を苦しい立場から脱却させる。東方航空理事長の羅祝平・秘書は、「この計画は流動資金にとって大きな助けとなり、財務の状況を改善することができる」と話す。この計画は株主大会と中国証券監督管理委員会(証監会)の許可を得る必要があるため、最終的には2009年に実現する見通しだ。
2008年の世界金融危機で、東方航空は苦境に直面している。2008年9月30日までに東方航空の総資産は754億7100万元で、負債額は743億3200百万元、資産の負債比率は98.49%だった。今回、注入される資金で負債比率は3.77%に下がり、運用資金の圧力はある程度、改善されるだろう。財務状況が好転すれば融資の方法も増え、運営能力の向上に大きな利益になる。
「チャイナネット」2008年12月11日 |