中国共産党中央政治局および国務院の正確な指導のもと、中国の銀行業は健全で安定した発展態勢を維持している。大手国有銀行の株式制改革はほぼ完成し、主な財務指標は比較的良好な国際水準に近づきつつある。資本の充足や厳密な内部コントロール、運営の安全性、良質なサービス、良好な効果と利益、革新能力と競争力の強化など現代化された銀行へと邁進すべく努力を続けている。
中国は03年以降、中国銀行・建設銀行・交通銀行・工商銀行・開発銀行・農業銀行の6大銀行の改革に相次ぎ乗り出した。中国銀行・建設銀行・交通銀行・工商銀行は前後して香港市場のH株と本土市場のA株に上場。国際的な金融危機を背景に、開発銀行と農業銀行へもそれぞれ200億ドルと190億ドルを投資して改革を断行した。
データによると、昨年9月末までの工商銀行・中国銀行・建設銀行・交通銀行4銀行の資本充足率はそれぞれ12.62%、13.89%、12.1%、13.77%、不良債権率はそれぞれ2.37%、2.58%、2.17%、1.75%、税引前利益はそれぞれ1205億8400万元、803億1300万元、1087億900万元、296億500万元となっている。
経済学者は一般的に、資産規模・資産の品質・利益獲得能力をとっても、資本充足率や流動性比率をとっても、大手国有銀行を含む中国の銀行業の全体的な実力は過去最高の水準にあると見ている。中国の金融システムの安定性と安全性は常に向上を続け、国際金融危機に歯止めをかけ、国民経済の健全で安定した運営を維持するため、しっかりとした基礎を築いてきた。
統計を見てみると、銀行業など金融機関の資産総額は昨年11月末までに改革開放当初の323倍となる61兆1億元に達した。資産の品質も改善が顕著で、昨年11月の不良債権残高と不良債権率はともに減少したほか、利益獲得能力も増強され、昨年前11カ月の純利益は前年同期比39.5%増の6905億1500万元を実現。資本充足水準も継続的に向上し、昨年9月末までに核心資本充足率は前年同期比1.11ポイント増の6.95%にまで上昇した。
「人民網日本語版」2009年1月12日