初期的な計画によると、三峡プロジェクトは今年、竣工と検収を迎える予定だ。検収に向けた事前準備はすでに全面的に展開されている。
三峡プロジェクトの工期は全17年。08年末までに連続16年で施工が続けられてきた、竣工と検収を迎えるのは、「中枢プロジェクト」「安全設備」「消防」「土壌保全」「環境保護」「ダム区住民の移転」「プロジェクト資料」「プロジェクトの財務・決算」などの項目だ。
初期的な計画によると、送電・変電部分の建設はすでに竣工している。中枢プロジェクトは、船舶昇降施設と地下発電所の建設を残すだけとなっている。100万人を超える住民の移転活動も今年中に完了する見込みだ。
中国三峡総公司によると、08年は三峡プロジェクトにとって大きな意義のある年となった。三峡右岸発電所の最後の発電ユニット5基が稼動を始め、26基・70万キロワットの発電ユニットによる送電開始という当初の目標を予定より1年早く達成した。三峡の中心的なプロジェクトはこれでほぼ完了した。三峡ダムの標高172メートルの試験貯水も行われ、発電ユニットや中枢建築物への水圧チェックが無事に完了した。各設備の稼動状況は安定しており、水質・土砂・地震・地質に関するダム区の観測データも正常値を記録した。三峡プロジェクトはさらに、洪水の防止や船舶の通航、発電、減水時の放水などで総合的な利益をもたらした。
「人民網日本語版」2009年1月12日