中国銀行業監督管理委員会(銀監会)がまとめた最新の統計によると、昨年末現在、全国の新型農村金融機関で営業許可証を取得して開業したものは105カ所に達した。うち村鎮銀行が80行、融資会社が6社、農村資金互助機関が10カ所となっている。このほかにも5カ所が許可を受けて設立準備を進めており、近く開業を申請する予定だ。
農村地域で銀行業務を取り扱う金融機関の新規参入条件を緩和するため、銀監会は2006年末からさまざまな政策調整を実施してきた。新型農村金融機関のモデル事業も次のような大きな成果を上げている。
(1)中・西部地域の農村における金融面での供給を増やした。開業した105機関のうち、金融機関のネットワークカバー率が低く、競争が不十分な中・西部地域の郷鎮や行政村にあるものは77カ所に上る。また営業機関の設立や営業範囲の拡大を通じて金融サービスを提供するなどして、銀行業務を取り扱う金融機関のネットワークからもれていた郷鎮38カ所の金融サービス状況を効果的に改善した。
(2)「用水路を作って水を引き込む」という役割を基本的に果たした。ある統計によると、開業した105機関は株式投資資金として40億4千万元、預金として42億8千万元を集め、貸付金残高は27億9千万元、貸付金の累計額は39億7千万元に上り、貸付金の96.8%は農村の小企業や農民に貸し付けられている。
(3)現地の農民や農村中小企業の金融ニーズを満足させた。多くの機関が現地の実情に合わせて、業務の刷新を積極的に進め、適切な金融商品を打ち出した。
(4)農村金融市場を活性化した。競争と協力に基づく農村金融市場の形成が徐々に始まり、関係者との協力によって、これまで都市住民が享受するだけだったさまざまな金融サービスが農民の間にも普及し始めた。
「人民網日本語版」2009年1月13日