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国連報告:「世界経済の成長、50%は中国の貢献」
発信時間: 2009-02-02 | チャイナネット

 

国連はこのほど北京で発表した2009年の世界経済報告の中で、今年の世界経済の成長率を1%と予想した。これは極めて低い数字で、08年の2.5%や過去4年間の3.5--4%を大幅に下回るものだ。だが世界経済の成長には明るい兆しもあり、中国は8%の成長率を維持して、世界経済成長率への貢献度は50%に達する見込みだ。08年は成長率約9.1%で、貢献度は22%に達したとみられる。「市場報」が伝えた。

▽中国、世界経済への貢献度が上昇

同報告によると、09年の世界経済成長率は1%になる可能性が高いが、何らかの悲観的な状況が出現すれば0.4%まで低下する可能性もある。それでも中国の世界経済成長率に対する貢献度は大幅に上昇する見込みだ。原因として、世界経済に占める中国の割合の増大が挙げられる。

同報告の予測によると、09年にはドイツを含む欧州連合(EU)の経済成長率がマイナス0.7%まで落ち込み、米国は1%、日本は0.3%となる見込みだ。同報告の執筆者の一人である中国社会科学院(社会科学アカデミー)数量経済・技術研究所の汪同三所長は「中国の09年の経済状況が楽観できないものだとしても、世界経済に対する貢献度は引き続き上昇する。09年に米国発の金融危機が実体経済の領域に波及しなければ、中国は問題なく8%の成長率を維持することができるが、波及すれば8%維持は難しくなる」と述べつつ、09年の全体的な成長に対しては楽観的な見通しを示す。汪所長は対外貿易を例に取り、09年の世界の貿易成長率がゼロだった場合でも、中国は10%前後の成長率を維持すると予測する。

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