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金融危機で、「赤字時代」に突入する中国
発信時間: 2009-02-23 | チャイナネット

▽債券発行で資金調達

今年のように赤字規模が大きい年には、どのようにして資金調達を行うのだろうか。趙副院長は「債券発行が主要な方法になるが、外貨準備をある程度活用することも考えられる」と話す。

趙副院長によると、最終的にどのようになるかは、今後の計画によって決まるのであり、経済の発展状況をみなければならない。危機が過ぎ去った後、経済がどれくらい回復するか、財政収入がどれくらい増加するか、現在の赤字額や支払うべき債務の額や利息の規模がどれくらいあるかをみなければならない。過去数年間の状況から考えて、経済状況が好調であれば、財政収入は毎年5千億ー6千億元ほど増加し、そうであれば債務返済はそれほど大きな圧力にはならず、9500億元の赤字の圧力も大したものではない。だが経済はそれほど急速に成長しておらず、やや鈍化する可能性もある。

▽赤字VS高度成長

ある関係者は9500億元規模の赤字について異なった見方を示す。たとえば国内総生産(GDP)成長率8%や雇用の保証といった目標を達成するには、大規模な赤字が必要であり、9500億元の赤字は国際的な警戒ラインを超えてはいないとの見方がある。また積極的な財政政策は財政赤字を必然的に拡大させるものではあるが、9500億元の赤字は大規模に過ぎ、相当のリスクになるとの見方もある。

趙副院長によると、大規模な資金投入により、投資を大幅に刺激し、経済を回復させることができるかどうか、また大規模な通貨投入により、経済の過熱やインフレを引き起こさないかどうかが目下の重要な問題であり、これに備えて準備をしておく必要がある。危機に対処するために取られた措置は、経済が回復に向かえば政策によってただちに調整し、マニュアルを制定する必要がある。ゆるやかで積極的な政策から適度に引き締められた政策へと移行し、経済の過熱傾向を防止しなければならない。

また趙副院長は次のように指摘する。企業にとってみれば、大規模な赤字の時代に直面する圧力は、いかにして難局を乗り切るか、危機にどのように対処するかということであり、国が実施する大規模な投資プロジェクトに参与できるかどうかが焦点となる。

「人民網日本語版」2009年2月23日

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