8兆元から10兆元という、驚くべき規模の「経済刺激新計画」が討論されていることが、スタンダード・チャータード銀行中国首席・経済学者の王志浩氏のレポートでわかった。レポートによると、ある役人は、2年以内に8兆元から10兆元を投資する経済刺激新計画が公布される可能性を示唆しているという。「もしこの数字が正式に決定したら、大きな自信をつけることができるだろう」と王志浩氏は述べた。
地方政府が効果的な融資ができるとすれば、発展改革委員会と財政部は地方政府のプロジェクトを許可し、以前発表された4兆元の経済刺激計画の規模は5兆元から6兆元まで拡大されるだろう。
中国共産党中央政策研究室の鄭新日副主任は先ごろ、2009年グローバル企業中国討論会で、第1四半期に経済が底に達しない場合、政府は状況を見て政府主導の投資額拡大と内需拡大の促進力をさらに進めるだろうと述べた。
先月より一部の経済指標はしだいに好転しているものの、国際金融危機はまだ底を見せていない。鄭新立氏は、政府が進めるマクロ経済政策の資金力は依然としてゆとりがあると指摘。現在の財政状況は良好で、財政赤字率は低いという。
王志浩氏は、経済刺激新計画が出された場合、地方政府の融資負担は拡大すると考えている。しかし地方政府の選択肢は限られており、中央が代わりに地方債を発行するほか、地方の都市建設投資会社など融資の場を利用することも選択肢の一つだとしている。
「チャイナネット」2009年3月3日 |