上海の大型人材会社が行った最新の雇用調査によると、中国大陸部の企業の求人数は第2四半期(4-6月)、引き続き低下する見込みだ。「純雇用見通し指数」はここ4年で最低となった。「国際金融報」が伝えた。
「純雇用見通し指数」とは、調査を受けた企業のうち、求人数を増やしたいという企業の割合から求人数を減らしたいという企業の割合を引いたもの。中国大陸部の第2四半期のこの指数はプラス4%だった。前期より6ポイント、昨年同期より8ポイントのダウンとなった。企業の求人意欲は4期連続の低下となった。上海や大連など一部の都市では、指数がマイナスとなるところもあった。
今年度の卒業予定者にとっても、就職状況は楽観できない。大学の就職フェアに参加する企業の数はあまり減っていないが、就職フェアでの求職ポストの数は減っている。学生の中には、「非正規でもいいからとりあえず就職し、仕事の経験を積んでからその職に留まるか転職するか考えよう」という人が増えている。「非正規の仕事」には大別して3つの形がある。人材派遣とアウトソーシング、非全日制雇用だ。
卒業予定者の非正規雇用先となっている主要業種は、敷居が低くて始めやすいサービス業だ。非正規雇用の3形式で最も人気のあるのはアウトソーシング。「アウトソーシングなら細かい仕事に気を取られず、大事な仕事に力を注ぐことができる」というのがその理由だ。非正規雇用を継続する期間については、ほとんどの学生が「半年以内」を希望した。「非正規労働を長くやっていろいろな業種を試してみるのもいい」という学生もいたが、「正規で残れるのにこしたことはない」という希望は変わらないようだ。
「人民網日本語版」2009年3月19日 |