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国産大型機の開発が抱える困難
発信時間: 2009-03-25 | チャイナネット

国産大型機プロジェクトを請け負う中国商用飛行機公司はこのほど、設計開発センターを上海市浦東の張江に置くことを発表した。同公司副総経理を務める大型機総設計師の呉光輝氏は5日、「大型機プロジェクトの実行可能性研究がこのほど完了した。設計・統合・組み立てを中国が自ら行い、完全に自前の知財権を持つ国産大型機は、8年から10年以内に空を飛ぶことになるだろう」と語っている。それでは、中国の大型機プロジェクトにはどんな困難があるのだろうか。新華社が伝えた。

フランスに本部を置く英字紙「インターナショナル・ヘラルド・トリビューン」は2月25日、「中国は今後、国産大型機の製造を通じて、米ボーイング社や欧州のエアバス社と競争を展開していくことになる」と報じた。英紙「デイリー・テレグラフ」は2月20日、「中国による大型機の製造は、有人宇宙船の開発に続く意欲あふれる計画だ」と報じた。

「大型機」とは何を指すのか。「機体が大きく、積載量が大きな飛行機」というだけでは完全には正しくない。「大型機」は一般的に、離陸時の総重量が100トンを超す軍用輸送機と、1フライトで3千キロの飛行が可能な100席以上の民間機と指す。製造技術が複雑で投資が巨額であるため、大型機の製造が可能なのは、フランス・ドイツ・英国のヨーロッパ3カ国と米国・ロシアだけだった。さらに、民用航空市場を占めているのは米国のボーイング社と欧州のエアバス社の2社にすぎなかった。

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