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国産大型機の開発が抱える困難
発信時間: 2009-03-25 | チャイナネット

先進複合材料を例とすると、軽度や強度の高さと腐食や疲労への耐性などが求められる大型機の製造にあたっては、各種の材料の長所をいかした複合材料が一般的に使われる。大型機の複合材料の主流は現在、従来の先端アルミニウム合金から高強度炭素繊維に移っており、性能を大きく上げたと同時にコストをさらに引き下げた。ボーイング社とエアバス社のサイト上の資料によると、「ボーイング787」の複合材料の使用量は構造全体の重量の50%に達している。両社の製造する大型旅客機は2020年までに全てで複合材料を採用することになる。一方、中国の持つ技術の多くは金属製飛行機の製造技術にとどまっており、先進複合技術の研究と製造技術では世界の先端レベルに大きく遅れを取っている。

もう一つの問題はエンジンだ。大型超高速ジェット旅客機の動力源はエンジンであり、その設計にあたっては、力学・機械・素材・化学などのさまざまな知識が必要となる。大型機と大型機エンジンのプロジェクトが同時に打ち出されたことも、エンジン開発の重要性を物語っている。

「人民網日本語版」2009年3月25日

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