石炭資源が豊富なことで知られる新疆ウイグル自治区の東部に位置するハミ地区。第3次全国石炭資源調査のデータでは、ハミの石炭予想資源量は全国予測総量の12.5%を占める約5700億トンだ。また甘粛省の蘭州市と新疆ウイグル自治区のウルムチ市を結ぶ鉄道は、石炭輸送に便宜を与えている。
新疆ウイグル自治区人民政府の関係部署によると、今年から2年間をかけ、トルファンからハミの1万3000平方キロにわたる地域で石炭基地に関する地質調査を始め、800億トン以上の石炭埋蔵量が増加する見通しだ。
今年2月から新疆地質鉱物実地調査開発局と新疆炭田地質局は、ハミとトルファンで全体的な実地調査を行っており、今までに新疆地質鉱物実地調査開発局はハミ炭田大南湖の野馬泉石炭資源探査事業で、40メートルと90メートルの非常に厚い石炭層を発見。これは周囲数百平方キロ範囲の石炭調査に目標と根拠を提供した。
新疆石炭工業管理局は、国は新疆石炭資源の総合利用のために、今年の6月から新疆から内陸部に通じる「一主二翼」の鉄道敷設事業の実施を明らかにしたと説明する。「一主」とは、1200億元を投入して甘粛省蘭州から新疆のウルムチ間の鉄道(蘭新鉄道)の旅客運輸専用路線を建設することで、この事業の完成後は、今ある蘭新鉄道を貨物専用路線にかえる。
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