しかし、これはその他の国の人が怒りを表さないことを意味しているわけではない。多くの中国の人にとっては、米国の金融システムは狂乱したAIGの複製品である。彼らは、利息がほとんどないばかりでなく、貨幣価値の変動で価値が下がることもある米国債に、なぜ必死に稼いだお金を投資しなければいけないのか理解できないでいる。
中国はずっと事を慎重に進めているが、中国が自らのレバレッジを利用し始めていることを示す形跡がある。米国経済が急激に衰退しても、中国の経済は巨大な経済刺激計画の推進の下で回復でき、より大きな政治・経済の影響力を獲得する。
重要なのは米ドルの基軸通貨としての地位である。中国などの国は、米国が責任を負わない支出や管理措置の不足により、米ドルは基軸通貨としての地位を継続する権利を失ったと考えている。現時点でより良好な選択肢はないが、時間が経つにつれ、新たな基軸通貨或いは地域的な通貨が誕生する可能性は大いにある。それは米ドルの長期にわたる衰退が開始したことを意味し、新興市場での投資成績は米国への投資と比較しはるかに良好と言える。長期証券はリスクに直面し、米国は相当な規模の政治影響力を喪失するだろう。
「チャイナネット」2009年4月10日
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