「経済危機とアジア、挑戦と展望」をテーマとした博鰲(ボアオ)アジアフォーラム2009年度会議が4月17日から19日まで、中国海南省ボアオで開かれる。これは主要20カ国・地域(G20)首脳会議に継ぐ、国際社会が金融危機に対応するための重要な話し合いとなる。
世界経済の成長の重要な一極として、アジアの新興経済体は金融危機にどう対応するか?経済の発展見通しはどうか?世界経済の回復について、重大な影響が発生することは間違いない。よって、金融危機の背景下で開催される博鰲アジアフォーラムは、アジア諸国、ひいては世界中のアジア問題に関心を持つ人々に注目されている。
中国(海南)改革発展研究院の殷仲儀副院長は、国際金融危機はアジアの新興経済体に重い傷を負わせたと指摘する。輸出の激減、失業率の上昇、経済発展速度の減速、農村や貧困、環境、資源など各方面の問題が入り混じる社会矛盾がより浮き彫りとなった。これらの問題は、アジアの新興経済体が危機に反し新たな経済刺激策を講じると同時に、これまでの経済発展モデルの弊害を再認識する必要があることを意味し、また、経済発展モデル改革と社会改革をより積極的に調整し、新たな発展の道を築くことが必要だということを意味する。
過去の20~30年間、アジアの新興経済体は輸出推進を基礎とし、欧米の経済循環に密接に関わることを特徴とした経済発展モデルをそれぞれ形成し、アジア内部の経済循環は需要不足となった。
金融危機の勃発、経済の発展を欧米市場に依存しすぎるアジアの新興経済体、経済循環の減速、輸出減少は一連の経済的な社会問題を引き起こした。
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