全国乗用車情報聯誼会の饒達・秘書長(事務局長)はこのほど「政策が消費を主導した結果、排気量の小さい乗用車の売れ行きが好調だ。だがサイズの大きさや見た目の立派さが、中国人が自動車を購入する場合に最も考慮することでもあり、そこで排気量の小さい大型車というのが中国乗用車市場における新たなトレンドになることが予想される」と述べた。「国際金融報」が伝えた。
饒秘書長によると、こうした発展情勢が中国自動車メーカーのエンジン技術の向上を加速させている。上海大衆(VW)汽車有限公司と一汽大衆汽車有限公司とは、ツインチャージエンジン(1.4TSI)を搭載したミドルクラス乗用車を年内に売り出す予定で、売れ行きが好調なら来年はさらに多くの同エンジンを市場に打ち出すとしている。排気量の小さい増圧型直噴ガソリンエンジンが、人気車になるための前提条件の一つになりそうだという。
合弁企業がエンジン技術の競争を加速させているだけでなく、独自ブランドを擁する国内企業も積極的にチャンスをつかまえようとしている。長城汽車株式有限公司の「助r麗」には合弁企業がよく用いる可変バルブタイミング機構(VVT)が搭載されているが、価格は合弁企業製品とは3ー4万元の開きがある。
長城汽車宣伝部の部長によると、VVT技術はドイツ企業と日本企業との提携によって生まれたもので、先端のエンジン技術を利用したものだ。だが長城汽車は製品の生産に際して知的財産権を100%備えており、最も安いコストで、最も優れた技術を開発し、コストの引き下げを行うことが可能だという。
「人民網日本語版」2009年4月16日 |