大手キャリアの第三世代移動通信規格(3G)業務が相継いで市場に登場しているが、国内市場で3Gが普及するにはあと数年がかかる見込みだ。調査会社・易観国際諮詢事業部の呉文鞘E総経理(チーフマネージャー)の予測によると、3Gが移動情報通信サービスの本当の主役になるのは5年後だという。「北京商報」が伝えた。
呉総経理は「3Gはすぐには爆発的な人気を集めない。どんな市場であれ、全面的に動き出すにはそれなりの下準備が必要だからだ」と話す。呉総経理によると、ビデオCD(VCD)の場合、国内市場で誕生してから爆発的に人気を集めるまでに10年かかり、音声圧縮方式「MP3」やデジタルカメラも普及までに5年かかった。3Gの普及はどんなに早くても3年はかかる見通しだ。また現在の3G市場で繰り広げられている競争は、広告競争であって真の利用者争奪戦ではなく、通信キャリアはどこも広告競争を通じてミドル・ハイエンドユーザーを3Gに移行させたいとしている。
現在の状況からみて、約1年間の商業利用テストを経ても国内の3G利用者は50万件ほどにしかならず、2G利用者の約6億件とは大きな開きがある。呉総経理によると、2009年から2011年にかけては3G市場の誕生期、2012年から2015年にかけては大規模移行期で、市場誕生期の3年間に国内の3G利用者は8千万件から1億件の規模に達することが見込まれるという。
易観国際の予測では、2016年から2018年にかけて2G市場は消滅期に入るという。
「人民網日本語版」2009年4月16日 |