国務院はこのほど「国務院の中国伝統医薬事業の発展支援・促進に関する若干の意見」を発表し、中国伝統医薬(漢方医薬)と西洋医薬とをならび重視する方針を堅持し、中国伝統医薬の役割を十分に発揮させるとの方針を打ち出した。
同意見には(1)中国伝統医薬事業の発展を支援・促進することの重要性と喫緊性(2)中国伝統医薬事業の発展を指導する上での考え方と基本原則(3)中国伝統医療と予防保健サービスとの積極的な発展(4)中国伝統医薬の継承・革新の推進(5)中国伝統医薬の人材育成の強化(6)中国伝統薬品産業の発展水準の向上(7)少数民族医薬の発展加速(8)中国伝統医薬文化の繁栄・発展(9)中国伝統薬品の世界進出の推進(10)中国伝統医薬事業の発展保障措置の改善??などの内容が含まれている。
同意見によると、中国伝統医療のサービスシステム建設を強化し、県レベル以上の地方人民政府が地域の衛生プランで中国伝統医学の医療機関(中国伝統医学と西洋医学との連携や少数民族医学の医療機関を含む)を合理的に計画・配置することが必要だという。また中国伝統医薬をめぐり、継承活動をしっかり行うこと、関連の科学技術の進歩と刷新を加速すること、人材育成を強化すること、関連の学校教育改革を進めること、伝承制度や教育制度を改善すること、末端レベルでの担い手や中核的な技術者の育成を加速すること、人材考査・評価制度を改善することも必要だとしている。
「人民網日本語版」2009年5月8日 |