中国人民銀行の胡暁煉・副総裁はこのほど、「第2回中英経済財政金融対話」終了後のブリーフィングで記者の質問に答え、「資本取引の部分がさらに開放されたならば、為替部分の開放も検討する必要がある」との見方を示した。新華社が伝えた。
胡副総裁によると、貨幣の国際化には2つの段階がある。まずは資本取引の段階で、この段階では外国企業が中国国内で上場することができる。主管部門である証券監督管理委員会が真剣な研究を経て、各部門と共通認識を達成したなら、さらなる取引の開放を進めることが可能となる。次の段階は為替段階だ。為替段階の開放にあたっては、外貨収支の状況全体を考えなければならず、上流部門の取引部分の開放と一致していなければならない。
国務院の王岐山・副総理と英国のダーリング財務相が共同で主催した「第二回中英経済財政金融対話」は11日、ロンドンで終了した。この対話では、21項目の共通認識が達成された。金融安定と資本市場発展についての討論では、胡副総裁が基調発言を行った。中英双方は、▽今回の金融危機の行方、▽世界経済への影響と見通し、▽金融監督の強化、▽金融安定の維持、▽証券・保険市場の安定促進、などの問題について意見を交換した。
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