国家統計局の姚景源チーフエコノミスト兼報道官は20日、上海市にある上海財経大学で行われた名家(著名人)フォーラムで「中国経済は現在、厳しい情勢に直面しているが、基本的には問題がなく、すでに回復に向かっている。われわれはこのたびの金融危機に感謝するようになるだろう。多くの企業の思考スタイルに大きな変化が生じつつあるからだ」と述べた。「国際金融報」が伝えた。
▽経済低迷をもたらす三大要因
姚チーフエコノミストは中国経済の現在の難局を分析し、経済低迷をもたらす要因を3つ挙げた。一つはこのたびの世界的な金融危機。一つは中国経済自身がかかえる原因、すなわち中国経済の従来の粗放型成長モデルが転換期にさしかかっていること。もう一つは経済発展には周期性があり、中華人民共和国成立以来60年に及ぶ発展と30年にわたる改革解放の時期を経て、経済もまた周期的な調整が必要な時期にさしかかっているということーーの3点だ。
姚チーフエコノミストはさらに分析を進め、この三大要因は▽中国経済の外部ニーズの減少▽生産能力の過剰が目立つこと▽企業経営が困難に陥り、財政圧力が急激に高まること▽厳しい雇用情勢ーーといった4つの難点を直ちにもたらすと指摘し、「中国経済の現在の困難には外的要因もあれば内的要因もあり、両者がからみあって困難をもたらしている」と述べた。
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