▽危機は財産
姚チーフアナリストは中国経済の回復の原因を分析すると同時に、「実際には数年後、われわれは今回の危機に感謝することになるだろう」と述べ、その理由を次のように説明した。科学的な発展ということがずっと言われているが、国民経済構造の調整・最適化をはかり、中国経済の持続可能な発展を促進しようとしても、効果は限定的だった。数年前までは少なからぬ企業が粗放型モデルに頼って大きな売上を達成し、低価格で世界に打って出て、数え切れないほどの多大な利益を上げていた。これでは革新を成し遂げる時間もなかったし、革新は余計なこととさえ思われていた。だが現在、危機に直面して、能力向上をはかり、市場を研究しなければ「危急存亡の秋」に立ち向かうことはできなくなった。
姚チーフエコノミストが少し前に東北地区の企業10数社を視察したところ、どの企業も「いかにして成長モデルを転換させるか」「独自の革新能力を高めるにはどうすればよいか」「産業構造の最適化をいかに進めるか」といったことを考えていたという。こうしたわけで、数年後にこのたびの金融危機に感謝するようになると述べたのだという。
「人民網日本語版」2009年6月22日
|