広西チワン族自治区発展改革委員会は21日、広西交通計画調査設計研究院が作成した「北部湾(トンキン湾)経済区沿岸への船舶修理・建造拠点の配置計画」がこのほど、専門家による審査を受け、原則的に認可されたことを明らかにした。「新華網」が伝えた。
同計画の設ける総体目標によると、トンキン湾経済区には2020年までに、10万トン級以上の船舶を修理・建造することのできるドックが建設され、年間造船能力は200万積載トン、年間修船能力は900隻に達することとなる。さらに同地域では、船舶工業・海洋工程・関連産業のバランスの取れた発展が目指される。
中国政府は08年初め、「広西トンキン湾経済区発展計画」を認可・施行し、トンキン湾経済区の重点産業の一つとして船舶工業を位置付けた。広西自治区が08年末に発行・施行した「広西1千億元工業と重点工業の発展実施案」では、売り上げ200億元を超える七大産業の一つとして、造船業の発展に力を入れることが盛り込まれた。
広西自治区は1629キロにおよぶ海岸線を持ち、大水深の大型港や造船用の大型ドックを建設するのに有利な自然環境を持っている。さらに重大産業クラスターの臨海地域への形成やトンキン湾保税物流システムの構築によって、同地区での造船業発展を支える条件はますます整っている。広西沿岸港湾の年間貨物取扱量は2010年までに1億トンに達し、2020年までに3億トンに達する見込みだ。
広西自治区は、東部で広東省に接し、背後で南西部に通じ、南部でトンキン湾に臨み、中国西部で海岸線を持つ唯一の省(区)となっている。産業移転の受け入れと経済グローバル化への参加において西部で最も重要な地域の一つだ。東南アジア諸国連合(ASEAN)への水路・陸路の要所でもあり、中国とASEANとの協力における重要な窓口・前線となっている。
「人民網日本語版」2009年6月22日